うつ病と適応障害セミナー
ーケースを通じての具体的な関わり方ー
この度は「うつ病と適応障害」セミナーにご参加いただき、誠にありがとうございました。以下にセミナーの内容と受講者アンケートの結果をまとめましたので、ご覧ください。
講師紹介
武石 惇 先生
- 職務経歴: 都立多摩総合医療センター 主任 臨床心理士
- 資格: 臨床心理士、公認心理師、日本老精神医学会専門心理士、生殖心理カウンセラー
セミナー内容
- うつ病とは
- 定義: 精神的ストレスや身体的ストレスにより、脳がうまく働かなくなる状態
- 症状: エネルギーの低下、マイナス思考、意欲の低下、眠れない、食欲低下、身体の不調など
- 治療: 薬物療法、休養、環境調整、心理療法(認知行動療法など)、電気けいれん療法
- 適応障害とは
- 定義: 周囲の環境に適応できず、心身の症状が現れる状態
- 診断基準: 明確なストレス源から1か月以内に発症し、社会的機能に著しい障害がある
- 治療: 薬物療法、休養、環境調整、心理療法(認知行動療法、自律訓練法、呼吸法)
- ケース紹介
- 事例: 60代女性Aさんのうつ病の事例
- 経緯: 夫の介護と喪失後に抑うつ状態となり、薬物療法では改善しなかった。心理カウンセリングで、Aさんの完璧主義やマイナス思考の改善を図った結果、うつ症状が軽減した
- 質疑応答
受講者アンケート結果
受講者数:37名 (会場16名 オンライン参加21名)
セミナーに対する満足度
- 非常に満足: 31%
- 満足: 54%
- 普通: 15%
- 不満: 0%
- 非常に不満: 0%
セミナー内容の評価
- 非常に分かりやすかった: 31%
- 分かりやすかった: 58%
- 普通: 12%
- 分かりにくかった: 0%
- 非常に分かりにくかった: 0%
最も役立った部分
- うつと適応障害の医療的診断基準
- 臨床心理士が患者とのセッションで気を付けていること
- 性格的要素が強いうつ病の治療方法
- 具体的症例を通じたアプローチ方法
- 健常なうつと適応障害の違い
学んだことの業務への活用度
- 活用できそう: 77%
- 普通: 23%
- 活用できそうにない: 0%
- 全く活用できそうにない: 0%
実際に試してみたい対処法やサポート方法
- 呼吸法
- バックグラウンドの理解を深めたアプローチ
- パニック時の呼吸法
- 訪問介護で家事を支援しているうつ病の利用者へのコミュニケーション方法
今後取り上げてほしいテーマ
- 医療機関に繋がりたがらない、通院が継続しない方への関わり方
- 医療者自身の家族に対するアプローチ方法
- 同居家族が原因と思われるうつ病の治療例
- 患者の家族が治療の妨げとなっているケースへの介入方法
- 認知症ケアについて
その他の意見や感想
- ありがとうございました
- 非常に勉強になりました
- わかりやすい研修でした
- 臨床心理士の仕事内容を説明していただき、勉強になりました
- 自己覚知の良い機会になりました
- 声のトーンが優しかったです
今回のセミナーにおいて、多くの貴重なご意見をいただきました。改善点として指摘いただいた点については、今後のセミナー運営に反映し、より良い内容を提供できるよう努めてまいります。
具体的には、以下の改善点を挙げていただきました:
- 音量に関する問題: リモート参加者に対する質疑応答の音量調整、会場の音が小さい
- 改善策: 次回のセミナーでは、音響設備を強化し、リモート参加者の声が聞こえやすくなるようマイクの配置を見直します。また、会場内の音量も適切に調整し、全員が聞き取りやすい環境を整えます。
- スライドの問題: スライドの字が小さい
- 改善策: スライドのフォントサイズを大きくし、視認性を向上させます。
- 事例紹介の希望: 追加の事例紹介を希望
- 改善策: 次回のセミナーでは、事例紹介の時間を増やし、具体的なケースを通じてより深い理解を促します。参加者からの質問やディスカッションも取り入れ、双方向の学びを強化します。
皆様のご参加とご協力に心から感謝申し上げます。これからも、皆様のご期待に応えるべく、さらなる努力を続けてまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。